ニッケ全日本テニス選手権、土居美咲選手が制す
2010年 11月 07日日本テニス協会よりコメントが入ったので掲載します
[女子シングルス決勝]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第1シード土居が「勝ちにいった大会」を見事に制す
○土居美咲(ミキハウス) 6-3,6-2 ●米村知子(ASIA PARTNERSHIP FUND)
■「この大会は最初から優勝を狙って勝ちにきていたので、優勝できてうれしく
思います」。土居の優勝スピーチが途中から涙声になった。同学年で、昨年大会
を制したライバルの奈良くるみ(現大阪産業大学)を追うように、優勝を公言し
て臨んでいた。過去2回の全日本は、昨年の3回戦が最高成績。出場する選手は
みな、ほかの大会にないプレッシャーを口にするが、初めて全日本の第1シード
に座ったこの19歳は「魔物」と無縁だった。
■決勝の大舞台で、この大会で最高のプレーを披露した。「準決勝では慎重に入
り過ぎたが、今日は最初から自分のプレーで攻めていけた」。第1ゲームの自分
のサービスゲームから、フォア、バックでウイナーを奪った。相手サーブでもリ
ターンを強打し、米村知にプレッシャーを与えた。第1セットは第8ゲームでブ
レークを果たすと、第9ゲームは30-15から回り込んでの得意のフォア2発でき
っちり締めた。「第1セットを取っても気を緩めず、自分のプレーで攻めていけ
た」という第2セットは、4ゲームを連取して相手につけ入るスキを与えなかっ
た。好調だったサーブが要所で威力を発揮し、マッチポイントもサービスエース
で決めた。
■「昨日の夜はぐっすり眠れました。今までも緊張する場面は経験しているので、
自分のプレーをすれば勝てるという自信はありました」と土居。2年前の12月に
プロに転向し、今年は全仏で初めて四大大会の予選を突破するなど、着実に力を
つけてきた。この1年はフィジカル、メンタル両面での成長を実感している。バ
ックスイングをコンパクトに改良したサーブはスピード、精度が上がってきた。
フォアハンドからの展開でもプレーの幅が広がった。「これからは世界にどんど
ん挑戦して、グランドスラムで活躍できる選手になりたい」。全日本のタイトル
を取った土居の視線の先には「世界」が大きく広がっている。
今日は男子の決勝です。
時間の空いてる方は是非見に行って下さい。